Home >

「干潟の貝類・いまむかし」
日比野コレクションより
令和3年9月10日(金)〜12月5日(日)(金・土・日開館展示)
0

ごあいさつ

 「干潟」というと、河口付近で海が引き潮になった時に現れる広い砂浜のような景色を思い浮かべる人が多のではないでしょうか。特に熱帯や亜熱帯地方の干潟にはマングローブと呼ばれる植物の林が続いていて、独特の景観をつくっています。マングローブの下には、気根と呼ばれる根が張っていて、根本の海水と淡水が混じり合う汽水が浸る湿地には、特有の貝類・カニ類・魚類・鳥類などいろいろな生物が住んでいます。ところが、今から約1700万年前の新生代新第三紀中新世という時代には、日本列島の辺りも熱帯や亜熱帯のような気候であったことが分かっています。すると当時の海の干潟には、同じようなマングローブ林が生い茂り、同じような生物が住んでいたことが考えられます。

 今回の企画展では、 「干潟の貝類・いまむかし」と題して、日比野コレクションの代表的な標本を、特に貝類を中心に視点を当てて、化石種と現生種を比較しながら干潟の環境がどのように移り変わってきたかを感じられるように展示してみました。いろいろな標本をご覧いただき、干潟の貝類などに少しでも興味・関心をもっていただければありがたいと思います。

企画者紹介 日比野史郎

荒木集成館

 現在豊田市立大林小学校勤務

 小学校5年生の時、理科の学習で化石の写真を見たのに不思議さを覚え感動した。それ以後いろいろな化石を求めて日本各地を廻るようになる。大学では地質学を専攻し、千葉県の一地域の地質と化石について卒業論文にまとめる。

 現在は、特にオキナエビス類など深海にすむ貝の化石種から現生種までの変遷について調べ、近々まとめる予定でいる。

 主な著書

  • 続千葉県地学のガイド コロナ社
  • 理科資料集 愛知県版 とうほう など。

荒木集成館の概要 〜地元の歴史・文化がわかるコレクション館〜

荒木集成館

 荒木集成館は、集成館という名があらわすように、考古を中心としたあらゆる収集品(コレクション)を展示・紹介する博物館です。

 1952(昭和27年)、中学教師だった荒木實は、生徒の拾った一片の土器をきっかけに考古学の研究をはじめました。そして多くの遺跡の発掘調査に参加し研究を続け、1970(昭和45)年10月31日、名古屋市千種区に自らの力でミニ博物館「荒木集成館」を設立しました。

 その後、1978(昭和53)年12月14日、天白区に財団法人荒木集成館として移転。そして平成25年12月3日付けで荒木集成館は「財団法人」から「公益財団法人」になりました。

 二階の常設展示室では、土器や石器などの考古資料を時代ごとに展示しています。特に荒木自身が発掘・調査研究を行ってきた「東山古窯址群」と呼ばれている昭和区・千種区・天白区の遺跡からの出土品が、展示の中核となっています。

 一階の展示室では、化石・陶磁器などジャンルを問わず、さまざまな展示会が行われています。ここは、一般の収集家や研究者の方々の長年の成果を発表する場となっています。当館が収蔵する江戸時代から昭和にかけて数多く焼かれていた名古屋のやきもの展示も定期的に行っています。

公式Twitter