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御手洗層のアンモナイトと海生貝類
土方康司(東海化石研究会)
令和6年1月12日(金)〜4月7日(日)
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ごあいさつ

 御手洗層(みたらいそう)は高山市荘川地区に分布する白亜紀初期(ベリアシアン)の地層で、アンモナイトや海生貝類などを産出する化石産地です。アンモナイトの産出頻度はあまり高くありませんが、バルチセラス、デルフィネラ、リトセラス、ネオコスモセラスなどの産出が確認されています。また貝類はテトリミアやモディオルスが現地性(生息場所でそのまま化石化)の産状を示します。

 古くからよく知られている化石産地であり、語り尽くされ掘り尽くされた感もある産地ですが、当地の白亜紀極初期における堆積環境を知る貴重で魅力的な産地であることは間違いありません。

 この度、私がこの8年間でコツコツと採集した当地の化石をお披露目する機会を頂きましたことに御礼申し上げるとともに、御手洗層の魅力が改めて皆様に伝わりますことを切に願います。
 土方康司(東海化石研究会)

荒木集成館の概要 〜地元の歴史・文化がわかるコレクション館〜

荒木集成館

 荒木集成館は、集成館という名があらわすように、考古を中心としたあらゆる収集品(コレクション)を展示・紹介する博物館です。

 1952(昭和27年)、中学教師だった荒木實は、生徒の拾った一片の土器をきっかけに考古学の研究をはじめました。そして多くの遺跡の発掘調査に参加し研究を続け、1970(昭和45)年10月31日、名古屋市千種区に自らの力でミニ博物館「荒木集成館」を設立しました。

 その後、1978(昭和53)年12月14日、天白区に財団法人荒木集成館として移転。そして平成25年12月3日付けで荒木集成館は「財団法人」から「公益財団法人」になりました。

 二階の常設展示室では、土器や石器などの考古資料を時代ごとに展示しています。特に荒木自身が発掘・調査研究を行ってきた「東山古窯址群」と呼ばれている昭和区・千種区・天白区の遺跡からの出土品が、展示の中核となっています。

 一階の展示室では、化石・陶磁器などジャンルを問わず、さまざまな展示会が行われています。ここは、一般の収集家や研究者の方々の長年の成果を発表する場となっています。当館が収蔵する江戸時代から昭和にかけて数多く焼かれていた名古屋のやきもの展示も定期的に行っています。

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