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No.244 世界のアンティークしおり展
令和5年5月12日〜8月6日(金・土・日開館展示)
豊嶋利雄コレクション
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一世紀の時を超え蘇る

 書籍文化の誕生以来、常に時代の感性とともにページの間隙にその美しさを静かに育んできた「しおり」という名の芸術。しおりは教会の聖書(The Book)の目印用として使用されたことが始まりと言われている。初期のしおりは16世紀のシルク製のもので、聖書や祈祷書に用いられていた。18世紀になると革製のものが現れ、ヴィクトリア朝の前期には絹布に刺繍や彩色を施したものや、絹のリボンをつけたものが見られるようになった。その後、保険会社や石鹸会社、ピアノ会社などが宣伝用に作った紙のしおりが多く作られる時代を迎え現在に至っている。

 ポスターや絵葉書などと比べると、わが国ではこれまであまり注目されてこなかった西洋のアンティークしおり、その世界がおおよそ一世紀の時を超え、今ここに蘇る。

材質、国別、用途別の面白さ

 紙、金属、布、木材、セルロイド、革など材質はさまざま。それぞれの趣をお楽しみください。

 アメリカ、イギリス、フランス、オランダなど国別でデザインの奥の深さをお楽しみください。

 聖書と祈り用、クリスマス用など、しおりの「はじまり」を感じることができます。

荒木集成館の概要 〜地元の歴史・文化がわかるコレクション館〜

荒木集成館

 荒木集成館は、集成館という名があらわすように、考古を中心としたあらゆる収集品(コレクション)を展示・紹介する博物館です。

 1952(昭和27年)、中学教師だった荒木實は、生徒の拾った一片の土器をきっかけに考古学の研究をはじめました。そして多くの遺跡の発掘調査に参加し研究を続け、1970(昭和45)年10月31日、名古屋市千種区に自らの力でミニ博物館「荒木集成館」を設立しました。

 その後、1978(昭和53)年12月14日、天白区に財団法人荒木集成館として移転。そして平成25年12月3日付けで荒木集成館は「財団法人」から「公益財団法人」になりました。

 二階の常設展示室では、土器や石器などの考古資料を時代ごとに展示しています。特に荒木自身が発掘・調査研究を行ってきた「東山古窯址群」と呼ばれている昭和区・千種区・天白区の遺跡からの出土品が、展示の中核となっています。

 一階の展示室では、化石・陶磁器などジャンルを問わず、さまざまな展示会が行われています。ここは、一般の収集家や研究者の方々の長年の成果を発表する場となっています。当館が収蔵する江戸時代から昭和にかけて数多く焼かれていた名古屋のやきもの展示も定期的に行っています。

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