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近代の藍染・蕎麦猪口(そばちょく) 平成24年5月11日〜8月5日

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 荒木集成館の収集品を展示します。



 猪口(ちょく)は近年蕎麦猪口として人々に親しまれていますが、江戸時代の書物『守貞漫稿』には「猪口には、あえもの等をもる」と書かれています。また、弘化5(1848)に書かれた庄屋の結納献立の控えには、猪口に「しそ、うど、みつば、だいこん」との記載があり、蕎麦つゆの器でなかったことがわかります。

 同時代の祝膳には、皿などとともに猪口がほとんど描かれています。絵柄などから見ても、松竹梅など吉祥文様も多く、向付用に作られて利用されていたものが、持ちやすい大きさで蕎麦のつゆ入れに適していたことから、蕎麦に利用されるようになったのでしょう。

 蕎麦猪口には縁反筒型・椀型・縁反小碗型・桶型・六角形・長筒型・半筒型など様々な形の陶磁器ほか木製もあります。今回の展示は、荒木集成館収蔵品を展示することで木製は除きました。



 荒木集成館






荒木集成館の概要 〜地元の歴史・文化がわかるコレクション館〜

荒木集成館

 荒木集成館は、集成館という名があらわすように、考古を中心としたあらゆる収集品(コレクション)を展示・紹介する博物館です。

 1952(昭和27年)、中学教師だった荒木実は、生徒の拾った一片の土器をきっかけに考古学の研究をはじめました。そして多くの遺跡の発掘調査に参加し研究を続け、1970(昭和45)年10月31日、名古屋市千種区に自らの力でミニ博物館「荒木集成館」を設立しました。

 その後、1978(昭和53)年12月14日、天白区に財団法人荒木集成館として移転し、現在に至っています。

 二階の常設展示室では、土器や石器などの考古資料を時代ごとに展示しています。特に荒木自身が発掘・調査研究を行ってきた「東山古窯址群」と呼ばれている昭和区・千種区・天白区の遺跡からの出土品が、展示の中核となっています。

 一階の展示室では、化石・陶磁器などジャンルを問わず、さまざまな展示会が行われています。ここは、一般の収集家や研究者の方々の長年の成果を発表する場となっています。当館が収蔵する江戸時代から昭和にかけて数多く焼かれていた名古屋のやきもの展示も定期的に行っています。