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御手洗層のアンモナイトと海生貝類
土方康司(東海化石研究会)
令和6年1月12日(金)~4月7日(日)
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ごあいさつ

 御手洗層(みたらいそう)は高山市荘川地区に分布する白亜紀初期(ベリアシアン)の地層で、アンモナイトや海生貝類などを産出する化石産地です。アンモナイトの産出頻度はあまり高くありませんが、バルチセラス、デルフィネラ、リトセラス、ネオコスモセラスなどの産出が確認されています。また貝類はテトリミアやモディオルスが現地性(生息場所でそのまま化石化)の産状を示します。

 古くからよく知られている化石産地であり、語り尽くされ掘り尽くされた感もある産地ですが、当地の白亜紀極初期における堆積環境を知る貴重で魅力的な産地であることは間違いありません。

 この度、私がこの8年間でコツコツと採集した当地の化石をお披露目する機会を頂きましたことに御礼申し上げるとともに、御手洗層の魅力が改めて皆様に伝わりますことを切に願います。
 土方康司(東海化石研究会)