| Araki Syuseikan Museum | 〒468-0014 名古屋市天白区中平5-616 |

アワビやサザエのような海に棲む貝に対して、陸に棲む貝をカタツムリ、デンデンムシ、マイマイ、あるいは陸貝(陸産貝類)と呼びます。嫌われもののナメクジ(重い殻を捨てて粘液で乾燥に耐えるカタツムリの進化形)の仲間も陸貝です。
陸貝の展示といえば、どこの博物館もカタツムリの殻だけを展示して、軟体部は生態写真で紹介するのが一般的です。軟体部を生きたままの状態で標本にすることができないからです。しかし、今回は軟体部を精巧な模型で再現することに成功しました。さらに殻をもたないナメクジに至っては、展示がほぼ不可能でしたアルコールやホルマリンなどの液浸標本では,体が収縮・退色して色や模様は失われます。今回はナメクジ類もまた軟体部の表面彫刻や色や模様まで実物に忠実に模型で再現することに成功しました
陸貝の軟体部をリアルな模型で再現し、殻は実物を使用しているため、完成度の高い作品となりました。このような展示は世界的にも前例がほとんどありません。
日本の陸貝の多くは殻が地味な黄土色や黄褐色をしていますが、外国の陸貝にはカラフルで美しい模様や不思議な形をした種類がたくさんいます。日本では出会えない世界各地の珍しい陸貝も紹介します。
陸貝は日本国内で約900種、世界ではなんと約35,000種が知られています。地元の愛知県だけでも約150種、名古屋市のような大都会ですら約60種が確認されています。ではいったいどこにこんなに多くの種類が棲息しているのでしょう。実は陸貝の多くは1cmにも満たない微小な種類が多く、湿度のある腐葉土と枯れ枝や落ち葉の隙間に隠れています。篩や洗濯ネットで、自然の残る神社や緑地公園などで落ち葉や腐葉土を飾ってみると米粒よりも小さな陸貝が沢山見つかります。民家の庭の植え込みや銅直えの下側にも陸貝が隠れていることがあります。身近にいるのに意外にその存在を知らずに生活している人が多いようです。
今回の展示では身近なカタツムリから、世界最大級のナメクジと陸貝までを、リアルな模型標本、生態写真パネルで紹介します
平安時代から現在に至るまで連綿として続いてきた焼物の里瀬戸 美濃地方は桃山時代茶の湯の流行に伴い茶道具の生産が隆盛となるが、茶人の好みが変わると日用雑器の生産が中心となる。17世紀中ごろ有田で中国並みの磁器生産が開始されると、瀬戸・美濃地方の窯業は次第に不振となっていくが、19世紀初頭この地方でも磁器生産に成功するとじり貧状態から脱するようになる。
この地方は豊かな経済力を背景に茶道が盛んで、これに関する焼物が各所で焼かれた。他の地方と異なり先進窯業地(常滑・瀬戸・美濃)が控えており、本格的に焼き上げられた物が多い。
特別展示「尾張美濃焼の逸品」開催のお知らせ
— 荒木集成館 (@arakishuseikan) September 6, 2025
このたび、当館では特別展示 「尾張美濃焼の逸品」 を開催いたします。
期間は9/7〜12/7まで
ぜひこの機会にご来館いただき、ご鑑賞ください。#荒木集成館#尾張美濃焼#伊藤正孝 pic.twitter.com/jjNIID1TyD