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未・化石展 森脇徹
~生物のつながりを探して~
令和3年1月16日(土)~4月4日(日)(金・土・日開館展示)
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私 化石の好きな還暦の生物ですが、化石は、生き物そのものの構造の問題や地球の活動により、変形・損傷を受けたり、体の一部であることが多く。また、本体そのものが失われ、印象(あとかた)となっているものもあり、本来の姿を見ることが難しいことがあります。そこで、今の生き物の形をよく観察し、覚えておくことで、化石となった生物の形・構造を推定して、より見つけやすくなるのではないでしょうか。その一つの方法として、私は、化石となる前の生物も探しています。

化石採集は、山•海岸・川原など自然豊かな場所へ行くことで、必然的に動植物に触れ合うことが多くなります。その中での出会いが今回の展示物となっています。最初の機会は、千葉県の海岸で、化石を探していましたが、初めての場所で何も発見できませんでしたが、海岸に50cmオーバーの魚を見つけ、形状・鱗からコイ科の仲間と推定し、蠅のご子息がお食事中でしたが割り箸を使い、鯉の後から咽頭骨・咽頭歯を採取しました。その頃は三重県で古い時代の琵琶湖のコイの仲間の大きな黒い咽頭歯を見つけていましたが、それを支えている咽頭骨は見つけることができていませんでしたので、ラッキーな出来事でした。それからは、山や海へ出掛けるたびに、周囲を注意深く観察して、収集を続けています。山でイノシシやカモシカ、海岸でスナメリやカメなど見つけています。この話をすると妻の知人より立派なシカの角を頂きました。またワニの剥製も私の手元に。最近では、通勤の途中で、イチョウの木の営みを観察することが、一つの楽しみとなっています。今回の展示してある色々な生物から皆様が自然の豊かさを感じて頂ければ幸せに存じます。