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マダガスカルの自然
平成30年1月12日~4月8日(金・土・日開館展示)
水野吉明(東海化石研究会)
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「東海化石展 マダガスカルの自然」展にようこそ

 マダガスカル島は独特の生物相で知られています。原始的なキツネザルの仲間や、他では見られない植物バオバブの木が有名です。マダガスカル島の自然を化石と写真で紹介します。

 アフリカ大陸の東のインド洋に浮かぶ世界第四位の島、マダガスカル島は日本の1.6倍の面積を持つ大きな島です。先般機会がありこの島を訪れ、この島特有の動物や植物に魅了されました。多くのキツネザルのなかま、独特な形をしたバオバブの木などを紹介します。

 マダガスカル島は赤道より南に位置し、南緯ll度57分から25度35分にかけて広がっています。古生代に巨大大陸ゴンドワナ大陸を構成していた島で、ジュラ紀の約1億6千万年前にインド・セイシェル・マダガスカルがゴンドワナから別れ、その後の白亜紀の約8千5百年前にインド・セイシェルが離れたとされていますし現在生息する哺乳類はアフリカ大陸から渡ってきたとされていますが、その方法はいまだ議論が続いています。

 サルの仲問は原猿類のキツネザルの仲間やシファカの仲間が有名です。その中でもワオキツネザルはマダガスカルを象徴するサルとして知られています。地上を移動するときに横跳びするベローシファカもその行動で有名です。カメレオンも数種類生息していて、最大の種がパーソンカメレオンで今回観察することができました。植物では、バオバブの木が有名で、マダガスカル島に6種。アフリカ大陸とオーストラリア大陸にそれぞれ1種ずつが分布していて、マダガスカル島が生息の中心と考えられています。

 また、マダガスカルからは多くの化石が産出していて、特にジュラ紀から自亜紀にかけてのアンモナイトが市場に多く出回っています。