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中央構造線の化石たち 
東海化石研究会
平成27年1月16日~4月5日


中央構造線

 今年4年目を迎える東日本の大震災は、いまだに多くの人に暗い影を落としています。さかのぼって、1995年に起きた兵庫県南部地震の記憶も鮮明に残っています。

 このような地震は、日本列島が複数のプレートと呼ばれる地殻の収束場所になっているからと考えられています。複数のプレートが衝突することにより、日本列島には大きな構造帯があります。有名なフォッサマグナ(中央地溝帯)と中央構造線です。このうち中央構造線は関東から九州に達する大断層帯で現在でも活動している所があると言われています。

 中央構造線はフォサマグナ以西(西日本)で明瞭で、長野県の諏訪湖から天竜川沿いに南下し、愛知県下で鳳来寺から新城市までを豊川沿いに抜け、渥美半島の北側を通り、三重県の伊勢市につながっています。紀伊半島を横切り、和歌山県では紀ノ川に沿って、淡路島の南端をとおり四国の吉野川、松山市・佐田岬を通過し、大分県に入り阿蘇付近で二股に分かれ熊本市、鹿児島獅子島につながっています。

 中央構造線に沿って北側は内帯と、南側は外帯と呼ばれ、内帯に分布する変成岩帯は領家変成帯、外帯に分布する変成帯は三波川変成帯です。この両変成帯の中に数々の化石を産出するブロックが含まれています。これらの化石を含む産地を紹介しながら、産出した化石を展示しました。

 東海化石研究会



http://www.osk.janis.or.jp/~mtl-muse/subindex03-01whereismtl.htm#tectonicline