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福原稔 第3回切手展 ~1960-70年代の切手~
平成22年9月10日~12月12日
切手ブームのきっかけとなった各種シリーズ切手をはじめ、1960~70年代の切手を展示します。

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はじめに

福原稔

 戦争中の後半から戦後にかけて日本経済は極端に疲弊し、物資不足特に食料と衣服の不足に悩まされた時代が続いた。切手の面でも、今から見ればまるでおもちゃにもならないような粗悪な紙と印刷のものが流通していた。

 1960年代に入ると戦後はもう終わったを合言葉に、日本経済は急速に発展して高度成長期に突入し、物質も豊かになり国民の生活にもゆとりが生じるようになった。

 切手の面でも、印刷技術の向上や良質の紙の供給が得られるようになり、現在とほとんど変わらない華麗な切手が発行されるようになった。このような社会的・物質的情勢を背景に60年代から70年代にかけて各種シリーズ切手が発行され、切手ブームのきっかけとなった。

 今回はシリーズ切手(花、鳥、魚介、自然保護、日本三景、名園、国宝第1次、国宝第2次、古典芸能、昔ばなし、相撲絵、近代美術、日本の歌、年中行事、お祭り、SL、船)を中心に1960~70年代発行の普通切手、公園切手、特殊切手、記念切手や初日カバーなどをまとめて展示します。

シリーズ切手 ( )内発行年〔下線は60~70年代〕

人物・動植物

 文化人(1949~52)〔別企画で1992年から毎年発行されている〕、花(1961)鳥(1963~64)魚介(1966~67)自然保護(1974~78)、特種鳥類(1983~84)、高山植物(1984~86)、昆虫(1986~87)、水辺の鳥(1991~93)、四季の花(1993~94)

観光地・名勝・史跡

 観光地百選(1951~53)、日本三景(1960)名園(1966~67)、近代洋風建築(1981~84)、世界遺産第1次(1994~95)、日本の民家(1997~99)

美術・芸術・伝統芸能

 国宝第1次(1967~69)、国宝第2次(1976~78)、国宝第3次(1987~89)、古典芸能(1970~72)昔ばなし(1973~75)相撲絵(1978~79)近代美術(1979~83)、日本の歌(1979~81)、伝統的工芸品(1984~86)、奥の細道(1987~89)、馬と文化(1990~91)、歌舞伎(1991~92>、わたしの愛唱歌(1997~99)

その他

 年中行事(1962~63)お祭り(1964~65)SL(1974~75)船(1975~76)、電気機関車(1990)、郵便切手の歩み(1994~96)、戦後50年メモリアル(1996~97)、20世紀(1999~2000)、江戸開府400年(2003)、化学技術とアニメ・ヒーロー・ヒロイン(2003・2005)、アニメ・ヒーロー・ヒロイン(2005~)